月経前症候群(Premenstrual syndrome; PMS)は「月経前3〜10日の黄体期のあいだ続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないし消退するもの(日本産科婦人科学会)」をいいます。よく見られる症状は、精神症状ではイライラや情緒不安定、抑うつ気分や自己評価の低下などで、身体症状では乳房が張る感じ、腹部膨満感、むくみ、だるさ、頭痛、腹痛などです。特に精神症状が強い場合は、外に出るのが嫌になって会社に行けなくなったり、感情のコントロールができなくなって親しい人との間にトラブルを起こしてしまったりなど、仕事や人間関係にも影響を及ぼすことがあります。このような重症のPMSは月経前不快気分障害(Premenstrual dysphoric disorder; PMDD)と呼ばれますが、このような場合は自分自身がつらいばかりでなく、その女性の社会的立場にも影響を与えるので問題は深刻です。 |